終戦の詔勅 -玉音放送-(1945.8.15正午) 原文・新字体化(現代仮名遣化・読みつき)・口語訳    

信じられないことに、終戦の詔勅(玉音放送)を知らない若者が大勢います。

玉音放送という言葉すら知らない人がたくさんいます。

もちろん、なぜ戦争が起きたのかも知らないし、東京裁判で不当に日本人が処刑されたことも知りません。

 

今は知らない方も、昭和天皇がどんなお気持ちでこの詔勅を発せられたか、

それがわかった時、いかに天皇が平和と国民の事を思っておられるか理解できるとともに、

天皇をいただく日ノ本の国の日本人であることに誇りを持てると思います。

 

日本人全員が読むべき、聞くべき、知るべきことです。

なぜ、学校でこんな大事な事をもっと深く教えないんでしょう。

1週間くらい使って、時代背景も含めて教えるべき大事なことです。

安倍新総裁、石原元都知事に期待します。

 

玉音放送の音声

 

 

終戦の詔勅 -玉音放送-(1945.8.15正午)

原文

新字体化(現代仮名遣化・読みつき)

口語訳

 

朕深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ

非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ收拾セムト欲シ

茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク

朕(チン)深(フカ)ク世界(セカイ)ノ大勢(タイセイ)ト帝国(テイコク)ノ現状(ゲンジョウ)トニ鑑(カンガ)ミ

非常(ヒジョウ)ノ措置(ソチ)ヲ以(モッ)テ時局(ジキョク)ヲ収拾(シュウシュウ)セント欲(ホッ)シ

茲(ココ)ニ忠良(チュウリョウ)ナル爾(ナンジ)臣民(シンミン)ニ告(ツ)グ

私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、

非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、

ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。

 

朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ對シ

其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ

朕(チン)ハ帝国政府(テイコクセイフ)ヲシテ米英支蘇(ベイエイシソ)四国(シコク)ニ対(タイ)シ

其(ソ)ノ共同宣言(キョウドウセンゲン)ヲ受諾(ジュダク)スル旨(ムネ)通告(ツウコク)セシメタリ

私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、

それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。

 

抑ゝ帝國臣民ノ康寧ヲ圖リ

萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ

皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々措カサル所

抑ゝ(ソモソモ)帝国臣民(テイコクシンミン)ノ康寧(コウネイ)ヲ図(ハカ)リ

万邦共栄(バンポウキョウエイ)ノ楽(タノシミ)ヲ偕(トモ)ニスルハ

皇祖皇宗(コウソコウソウ)ノ遺範(イハン)ニシテ朕(チン)ノ拳々(ケンケン)措(オ)カザル所(トコロ)

そもそも日本国民の平穏無事を図って

世界繁栄の喜びを共有することは、

代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。

 

曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ

亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ

他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス

曩(サキ)ニ米英(ベイエイ)二国(ニコク)ニ宣戦(センセン)セル所以(ユエン)モ

亦(マタ)実(ジツ)ニ帝国(テイコク)ノ自存(ジソン)ト東亜(トウア)ノ安定(アンテイ)トヲ庶幾(ショキ)スルニ出(イ)デ

他国(タコク)ノ主権(シュケン)ヲ排(ハイ)シ領土(リョウド)ヲ侵(オカ)スガ如(ゴト)キハ

固(モト)ヨリ朕(チン)ガ志(ココロザシ)ニアラズ

先に米英二国に対して宣戦した理由も、

本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、

他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。

 

然ルニ交戰已ニ四歳ヲ閲シ

朕カ陸海將兵ノ勇戰

朕カ百僚有司ノ勵精

朕カ一億衆庶ノ奉公

各ゝ最善ヲ盡セルニ拘ラス

戰局必スシモ好轉セス

世界ノ大勢亦我ニ利アラス

然(シカ)ルニ交戦(コウセン)已(スデ)ニ四歳(シサイ)ヲ閲(ケミ)シ

朕(チン)カ陸海将兵(リクカイショウヘイ)ノ勇戦(ユウセン)

朕(チン)カ百僚有司(ヒャクリョウユウシ)ノ励精(レイセイ)

朕(チン)カ一億衆庶(イチオクシュウショ)ノ奉公(ホウコウ)

各ゝ(オノオノ)最善(サイゼン)ヲ盡(ツク)セルニ拘(カカワ)ラズ

戦局(センキョク)必(カナラ)ズシモ好転(コウテン)セズ

世界(セカイ)ノ大勢(タイセイ)亦(マタ)我(ワレ)ニ利(リ)アラス

 

ところが交戦はもう四年を経て、

我が陸海将兵の勇敢な戦いも、

我が多くの公職者の奮励努力も、

我が一億国民の無私の尽力も、

それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、

戦局は必ずしも好転していないし、

世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。

 

加之敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ

頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル

加之(シカノミナラズ)敵(テキ)ハ新(アラタ)ニ残虐(ザンギャク)ナル爆弾(バクダン)ヲ使用(シヨウ)シテ

頻(シキリ)ニ無辜(ムコ)ヲ殺傷(サッショウ)シ

惨害(サンガイ)ノ及(オヨ)ブ所(トコロ)真(シン)ニ測(ハカ)ルベカラザルニ至(イタ)ル

それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、

しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。

 

而モ尚交戰ヲ繼續セムカ

終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス

延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ

而(シカ)モ尚(ナオ)交戦(コウセン)ヲ継続(ケイゾク)センカ

終(ツイ)ニ我(ワ)カ民族(ミンゾク)ノ滅亡(メツボウ)ヲ招来(ショウライ)スルノミナラス

延(ヒイ)テ人類(ジンルイ)ノ文明(ブンメイ)ヲモ破却(ハキャク)スヘシ

なのにまだ戦争を継続するならば、

ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、

ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。

 

斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ

皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ

是レ朕カ帝國政府ヲシテ共同宣言ニ

應セシムルニ至レル所以ナリ

斯(カク)ノ如(ゴト)クムハ朕(チン)何(ナニ)ヲ以(モッ)テカ億兆(オクチョウ)ノ赤子(セキシ)ヲ保(ホ)シ

皇祖皇宗(コウソコウソウ)ノ神霊(シンレイ)ニ謝(シャ)セムヤ

是(コ)レ朕(チン)カ帝国政府(テイコクセイフ)ヲシテ共同宣言(キョウドウセンゲン)ニ

応(オウジ)セシムルニ至(イタ)レル所以(ユエン)ナリ

このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、

代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。

これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう

下命するに至った理由なのである。

 

朕ハ帝國ト共ニ終始東亞ノ解放ニ

協力セル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス

帝國臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ

非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ

五内爲ニ裂ク

且戰傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ

厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ

朕(チン)ハ帝國(テイコク)ト共(トモ)ニ終始(シュウシ)東亞(トウア)ノ解放(カイホウ)ニ

協力(キョウリョク)セル諸盟邦(ショメイホウ)ニ對(タイ)シ遺憾(イカン)ノ意(イ)ヲ表(ヒョウ)セサルヲ得(エ)ス

帝國臣民(テイコクシンミン)ニシテ戰陣(センジン)ニ死(シ)シ職域(ショクイキ)ニ殉(ジュン)シ

非命(ヒメイ)ニ斃(タオ)レタル者(モノ)及(オヨビ)其(ソ)ノ遺族(イゾク)ニ想(オモイ)ヲ致(イタ)セハ

五内爲(ゴナイタメ)ニ裂(サ)ク

且(カツ)戰傷(センショウ)ヲ負(オ)ヒ災禍(サイカ)ヲ蒙(コウム)リ家業(カギョウ)ヲ失(ウシナ)ヒタル者(モノ)ノ

厚生(コウセイ)ニ至(イタ)リテハ朕(チン)ノ深(フカ)ク軫念(シンネン)スル所(トコロ)ナリ

私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に

協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。

日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、

戦災に倒れた者、さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、

我が身を引き裂かれる思いである。

また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、

私が深く心を痛めているところである。

 

惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス

爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル

然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所

堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ

以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス

惟(オモ)フニ今後(コンゴ)帝國(テイコク)ノ受(ウ)クヘキ苦難(クナン)ハ固(モト)ヨリ尋常(ジンジョウ)ニアラス

爾臣民(ナンジシンミン)ノ衷情(チュウジョウ)モ朕(チン)善(ヨ)ク之(コレ)ヲ知(シ)ル

然(シカ)レトモ朕(チン)ハ時運(ジウン)ノ趨(オモム)ク所(トコロ)

堪(タ)ヘ難(ガタ)キヲ堪(タ)ヘ忍(シノ)ヒ難(ガタ)キヲ忍(シノ)ヒ

以(モッ)テ萬世(バンセイ)ノ爲(タメ)ニ太平(タイヘイ)ヲ開(ヒラ)カムト欲(ホッ)ス

考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。

あなたがた国民の本心も私はよく理解している。

しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、

未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。

 

朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ

忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ

常ニ爾臣民ト共ニ在リ

朕(チン)ハ茲(ココ)ニ國體(コクタイ)ヲ護持(ゴジ)シ得(エ)テ

忠良(チュウリョウ)ナル爾(ナンジ)臣民(シンミン)ノ赤誠(セキセイ)ニ信倚(シンイ)シ

常(ツネ)ニ爾(ナンジ)臣民(シンミン)ト共(トモ)ニ在(ア)リ

私は、ここに国としての形を維持し得れば、

善良なあなたがた国民の真心を拠所として、

常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。

 

若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ

或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ

爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ

朕最モ之ヲ戒ム

若(モ)シ夫(ソ)レ情(ジョウ)ノ激(ゲキ)スル所(トコロ)濫(ミダリ)ニ事端(ジタン)ヲ滋(シゲ)クシ

或(アルイ)ハ同胞(ドウホウ)排擠(ハイセイ)互(タガイ)ニ時局(ジキョク)ヲ亂(ミダ)リ

爲(タメ)ニ大道(ダイドウ)ヲ誤(アヤマ)リ信義(シンギ)ヲ世界(セカイ)ニ失(ウシナ)フカ如(ゴト)キハ

朕(チン)最(モット)モ之(コレ)ヲ戒(イマシ)ム

もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、

あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、

そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。

 

宜シク擧國一家子孫相傳ヘ

確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ

總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ

志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ

世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ

宜(ヨロ)シク擧國(キョコク)一家子孫(イッカシソン)相傳(アイツタ)ヘ

確(カタ)ク神州(シンシュウ)ノ不滅(フメツ)ヲ信(シン)シ任(ニン)重(オモ)クシテ道(ミチ)遠(トオ)キヲ念(オモ)ヒ

總力(ソウリョク)ヲ將來(ショウライ)ノ建設(ケンセツ)ニ傾(カタム)ケ道義(ドウギ)ヲ篤(アツ)クシ

志操(シソウ)ヲ鞏(カタ)クシ誓(チカ)テ國體(コウタイ)ノ精華(セイカ)ヲ發揚(ハツヨウ)シ

世界(セカイ)ノ進運(シンウン)ニ後(オク)レサラムコトヲ期(キ)スヘシ

ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、

誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、

総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れず

その心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、

世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。

 

爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ

爾(ナンジ)臣民(シンミン)其(ソ)レ克(ヨ)ク朕(チン)カ意(イ)ヲ體(テイ)セヨ

あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。

 

 

参考:満州引き揚げ回想記 isyaの家頁

 

 

 

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