安倍政権の政策 TPP交渉参加    

 

TPP交渉に参加するか?不参加か?

報道を見ていると、日本人の意見が割れているように見えますが、

実は反対しているのは、ほんの一部の人達で、自分たちの既得権益を守るための反対です。

大多数の国民にとっては、TPPは有益です。

大多数の農家や漁師の方にとっても、TPPは有益です。

 

果たしてどちらが正しいのか?

TPPには参加するべきなのか?

反対している人はどんな人達なのか?

池上彰氏にかわり、右寄りドットコムがわかりやすく解説します。

 

●TPPとは?

 

意味:多国間の経済協定
目的:ヤクザ国家、中国への牽制

 

まず、TPPというのは、”多国間”米国、オーストラリア、東アジアなど
太平洋周辺のいくつかの国で関税を失くして、貿易をしやすくしましょう。
という協定です。

 

そして、今、その協定の中身を作るために協議をしています。

 

この関税を失くす協定については、”多国間”以外にもFTAやEPAなど
二国間のものもあり、韓国などは、米国と二国間で協定を結んでいますし、
日本も東アジア諸国と二国間で協定を結んでいます。

 

ちなみに、FTAよりEPAのほうがモノ以外の貿易も含むので範囲が広いです。
日本の報道でも数年前からやっているインドネシアやフィリピンからの
看護師の受け入れはEPAにあたります。

 

では、なぜ、多国間でやる必要があるのか?

 

ということなんですが、このTPPには、中国が入っていない事が鍵になります。

 

アジアは、これから数十年で経済の中心になっていくんですが、
(経済の中心といっても世界で最も大きな経済圏になるのでかなり大きいです)

そのときに、規模的に大きいので中国がかなり経済的な影響力を行使してきます。

 

ただ、そのときに、中国に経済的に依存している国は、領土を侵略されたり
いろいろヤクザ的なことをやられても、関税を上げて、中国に輸出できなくしたり
(例:フィリピンのバナナ輸出制限、日本のレアアースの中国からの輸入ストップ)
することで、文句を言えないような状況を作られてしまいます。

 

中国を除いたTPPの枠組みを作っておくことで、中国にヤクザ的な行動を取らせないで
ルールを守らせる牽制の目的があります。

 

 

●TPPに賛成する人達

 

日本の国力の源泉は経済です。

戦わないと宣言している国が生き残ってこれたのは、経済力があるからです。

 

日本は輸出立国です。

つまり、日本のモノ作りの高い技術力、きめ細やかなサービスを基にしたサービス業
これらの輸出産業が日本の経済の大部分を占めています。

 

自動車、携帯、航空機の部品から、コンビニ、おむつ、食料品、まで
世界NO.1の技術とサービスを輸出することで日本は成り立っています。

 

土建屋が公共事業を受注できるのも、健康保険制度の原資となる他の産業の給与も
野菜や魚が売れるのも、輸出産業が外国からお金を稼いでくるのが大元です。

 

よって、輸出産業とその他の大部分の人達は賛成となります。

 

 

●TPPに反対する人達

 

TPPに反対する人達の代表は↓こんな感じです。

 

・国民皆保険制度が崩壊するという日本医師会

・強い農家が生まれると存在意義がなくなる農協

・なんとなく勉強した農家、漁師の方

・自分の権益(予算)を死守したい農水省の官僚

要するに

{既得権者 VS 既得権のない人}

という図式となります。

国民皆保険制度は崩壊しないように制度を作るか、協定すればいいだけです。

 

農協の言い分は、農業・農家が崩壊するってことですが、
もはや農家を代弁する組織ではなく自己利益のための組織なので無視します。

 

あとは、農協が利益の代弁をしている、農家、漁師の方達ですが、

この中で、長年、補助金目的で兼業農家をしている人は排除します。

 

郵便局や会社勤めをしながらお遊び程度に農家をしている人に
補助金を払うくらいなら、本気で農業、漁業をしている人を手厚く補助するべきです。

 

他にも、既に破綻しているのに、補助金や自治体のお金を流用して
経営しているような悪徳政治家顔負けの方にも退場してもらいます。

 

そして、これらの浮いた補助金を本当の農家、漁師に使ってもらえばいいわけです。

世界的な流れとしても、第一次産業を守るのは、関税から補助金にする流れです。

 

 

●なぜTPP反対の報道が目立つのか?

 

TPP賛成側は輸出産業の代弁団体のような経団連とかですが、

実際に輸出産業で働いているトヨタなどの労組は、積極的に政治活動はしていません。

 

実際に補助金などのお金をもらっている人達、既得権に直結する農協などの団体

意味もわからず反対したい共産党、社民党

などの反対する人達の主張が目立つので、反対する人達が多いように見えるわけです。

 

食料自給率などについても、そもそも農水省や民主党はカロリーベースという
ほとんど他の国では採用していないデータを強調して、情報を攪乱しています。

 

現在、食料自給率は、カロリーベースで39%、生産額ベースで66%です。

ほとんどの国は、生産額ベースを採用しているのですが、農水省は権益確保のために

低く見える数字を強調して発表しています。

 

カロリーベースというのは、何かの事情で食料の輸入が完全にストップした場合の

食料安全保障上の問題に使用されるんですが、もし、食料の輸入が完全にストップしたとしても

花を生産している畑を食料生産に、野菜などのカロリーの低いものを、じゃがいもに切り替える

などの対応ができるので、そもそもカロリーベースという数値自体が意味のないものです。

 

また、TPPに賛成する政治家でも、既得権益者の票をもらっているので

きちんと国益のためにもなるし、農家などの第1次産業も大丈夫なんですよ。

という説明をするよりは、あまり賛成を前面に出さずにあやふやにしておいた方がラクなので

賛成側の立場が目立たないというのもあると思います。

 

 

●きちんと交渉できるのか?

 

今回、自民党が大勝したわけですが、自民党の多くの議員がTPP反対と
言っているので、少し混乱すると思います。

政治家は既得権者の代表でもあるので、既得権を奪うとは言えないわけです。

 

ただ、国益を考えることのできる、まともな政治家なら
日本の選択肢はTPPに参加するしかないということも、わかっていると思います。

 

そこで、きちんとTPPの交渉ができるのか?

お米など死守するべきところは死守できるのか?

 

ということですが、民主党政権であれば、日本の農家は壊滅していたかもしれませんが
自民党であれば、まともな交渉ができるので、どこの政党よりも安心感があります。

アメリカ人は交渉するときに、まず初めに、そんなんムリだろー!?くらいの

かなり高いところに目標を置いて交渉を開始しますので、

初めに聖域なき関税撤廃と言っていても、交渉次第で着地点は変わります。

 

ただ、現実的な交渉のできない民主党などの左勢力が交渉すると、
最悪の結果になる可能性が大なので、左が政権を握っているときは、TPPへの交渉参加はダメだったわけです。

 

TPP交渉参加・不参加(各政党の争点一覧)

 

共産党や社民党などの完全に左の政党は、絶対反対というのはある意味あってます。

彼らがやると大変なことになりますので。

 

一番恐ろしいのは、交渉能力もないのに、TPPに賛成している民主党です。

 

自民党には、農業票も入っていますので
輸出産業の利するTPP、一部の輸出可能な農業にも利するTPP
競争力のない農業への補助金、競争力強化政策も含めた
日本全体の国益に沿うTPP参加交渉が可能です。

 

そもそも、TPPなどの経済交渉については、どこを妥協してもらうか?
という交渉なのです。

完全にすべての国がすべての関税を撤廃するなら、初めから交渉する必要もありません。

既得権にあぐらをかいている人達に退場してもらい、まともな農業、漁業が生き残り
輸出でも稼ぎ、ヤクザ国家中国を、太平洋諸国で連携して牽制する、ルールを守らせる。

これが日本の進むべき方向です。

 

 

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1件のコメント »

  1. 右寄りドットコムです。

    この記事を書いた時点では、

    安倍政権なら、国益を守りつつ、いいとこを引き出せるかと思ってたんですが、
    現在は、思っていたより、難しいな。と考えています。

    報道では、農業がダメージを受けるというのが全面的に出てきて
    あまり目立ちませんが、農業以外の分野でも、アメリカの売り込みを
    退けられるか心配になってきました。

    どちらにしろ、日本の農家のためにも、国益のためにも、
    農業改革はやらなければならないことだと思うんですが、TPPとは別の話ですね。

    日本は、対中国のために、安全保障でアメリカに頼らなければならない状況です。

    アメリカは、それをエサに、TPPで譲歩を迫ってくると思います。

    アメリカも、中国の膨張を阻止することでは、日本と利益は一致していますし、
    米国以外のTPP交渉参加国も、アメリカから譲歩を引き出したいことでは
    日本と一致しています。

    安倍さんは、この方向性で、交渉していると思いますが、
    結局は、国防で独立していない日本の交渉力には限界がありそうです。

    Comment by 右寄り.com — 2013年5月8日 @ 4:13 PM

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